尾山台 N邸 ガレージ

施主から「美術館のようなガレージ」を作って欲しいとの依頼でデザインしたものである。
また施主からの要望は敷地いっぱいを利用して車を最大3台駐車したいというものであった。
設計においてまず「美術館のような」という希望から一見何だかわらないような「シンプルな箱」をコンセプトにした。
またいかにも車庫に見えるシャッターを付けることは排除した。
デザインはただ1カ所入口があるだけの大きな黒い箱である。
しかし壁に見えた部分が車の出し入れに際し必要に応じて開くという仕掛けである。
壁の解放は折戸の形を使用しているが閉めている時に折戸とわからず壁に見えるように折戸には隣地側の壁と同じ黒のアルミのスパンドレルを貼っている。
入口部分も引戸にし、こちら側の車の出し入れの場合には大きく引き込めるようにしている。
この引戸には黒のアルミのパンチングメタルを使っている。